優秀賞:杉江製陶所 [見本室タイル] 緊急救出プロジェクト

2024.12.15
目次

プロジェクトのポイント

  • 産業遺産の緊急救出
    • 解体が迫る歴史的タイルを丁寧に解体・保存し、未来へつなぐ取り組み。
  • 地域の魅力発信
    • 常滑市の産業と文化を多くの人に伝える展示と公開の実現。
  • 多様な協力体制
    • 専門家や地元住民が連携し、保存活動を進めるコミュニティ型プロジェクト。

プロジェクトの背景

杉江製陶所は、戦前に日本のタイル工業の技術的・デザイン的な最前線を担った製陶所です。その見本室は、大正から昭和初期にかけての技術やデザインの精髄を今に伝えるタイムカプセルとしての価値を持っています。しかし、建物の老朽化と敷地再開発により解体が避けられず、このままでは95年間守られてきたタイルが失われてしまうため、見本室タイルの救出が緊急課題となりました。

実行者の思い

「『残らないのは寂しい』ではなく、『残すために行動しよう』」という思いで、このプロジェクトを始めました。このタイルは95年の歴史を持ち、日本のタイル工業の技術と美意識を伝える貴重な産業遺産です。ただ保存するだけでなく、展示という形で多くの人に見てもらい、その価値を感じてもらいたいと考えています。

さらに、このプロジェクトは単に過去を振り返るだけでなく、地域の歴史や文化を未来にどう生かせるかを考えるきっかけになると信じています。行動することで新しい文化や歴史の形を作れる。そんな思いで、多くの方々と一緒に未来をつなぐ取り組みを進めています。

ハッシュタグ

#産業遺産 #見本室タイル #緊急プロジェクト

HPやSNS

プロジェクトページ:https://for-good.net/trn_project/7301
HP:https://sugiecrayworks.wixsite.com/tile
SNS:なし

審査員からのコメント

窯業の町・常滑で、江戸時代から続いてきた東窯工業(戦前の名は杉江製陶所)が事務所として使ってきた「タイル見本室」の解体にあたり、産業遺産であるタイルを救出し、多くの方々に存在を知ってもらうために開始したプロジェクト。 「残らないのはさみしい」じゃなくて、「残すために何かやってみよう」。その想いが共感の輪を広げ、多くの方々を仲間にしていったんだと思います。人口減少が進み、様々な歴史や物語を持った遺産や建物の消失が増えている日本において、本プロジェクトは同じように活動する方々の希望の光となっていると感じます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
マガジン編集者のアバター

世界をグッドに。
想いをアクションに。

マガジン編集者